「先生、今日のお茶、ほうじ茶ですか?」塾内には、セルフサービスのお茶が用意されています。お茶好きな生徒が多く、中にはその日によって違う種類を全部当てることができる子もいます。ウーロン茶、緑茶、ドクダミ茶、プーアール茶、ほうじ茶など。ある高校生は、飲まず嫌いで今まで避けてきたハーブ系のアールグレイを勧めたところ、初試飲に挑戦して、おいしいことを発見し、今ではすっかりファンになっています。健康にもリラックス効果にも手頃で身近な各種のteaの味をみんなで楽しんでいます。
中1女子のお話しです。「聞いて下さいよ、うちの弟小2なのに外で遊ぶの嫌いで家に友達呼んでゲームばっかりやってるんですよ。うちらなんて富士公園でおにごっこやったりしてるんですよ。楽しいんですよ。新鮮市場でダンボールもらってきて、富士公園の山の上から土手すべりやって遊んでるんですよ。逆じゃないですか?」確かに逆だけども、ゲームで遊ぶばかりの弟さんには少しもの悲しさを感じる一方で、まるで昭和の小学生男子かのような遊びを楽しんでいる中1女子には、微笑ましさを禁じ得ないですね。
普段、シャープペンで字を書くのが左手なのを見て、「あ、左利きなんだ」と思っていた中1の生徒。あるとき「先生は右利きですか?」と聞かれたので、「そうだよ。」と答えると、「そうですか、あたしどっちもなんですよ」
と。どういうことかと疑問に思っていろいろ聞いてみた結果、こうなりました。
<左手がしっくりくるもの> はし・シャープペン・のり・ホワイトボードのペン
<右手がしっくりくるもの> ラケット(テニス部なので)・包丁・習字の筆・黒板のチョーク・はさみ・修正テープ・鍵・コンパス・水道の蛇口
いちばん謎が深いのは、同じ文字を書く際でも、その用具によってどちらが違和感なく上手に書けるかが二分する点でした。彼女は、「右利き」「左利き」という枠組みでは収まらない第三のカテゴリーにいました。
10月31日は、南葛西中・南葛西二中・葛西三中・清新二中などで合唱コンクールや、学芸発表会・けやき祭が開催されます。
特に3年生は、クラスで優勝を目指して1つになれる最後の行事でもあり、格段、力が入ります。
でもみんな、受験生でもあります。練習と、塾と、期末の勉強と、V模擬の勉強と、受験勉強と・・・全部をこなすことはほぼ不可能です。朝練や、放課後練に時間を遣えば、当然、学習時間や睡眠時間は削られます。
放課後の練習を途中で抜けるのは、みんなに申し訳ないけど、自分の進路や将来のかかった勉強もしておきたい。優勝を目指してなんていない、というわけでもない。決してクラスの仲間や仲のいい友だちの合唱にかける意気込みに水をかけようなどと、思ってもいないし、むしろ協力して優勝したい。
でも、やっぱりすべてをそこに注ぎ込むことはできない。もしみんなよりも、ちょっとだけ、練習を抜ける回数が多かったりしたことが原因で、友情関係に微妙な空気が流れてしまったら、いったい何のための合唱コンクールなのか、本末転倒になってしまいます。
クラスのみんなで、1つの歌を、思いっきり魂込めて歌うこと、それが合唱コンクールのほんとの目的のはず。優勝などは、その副産物で、ご褒美でしかないです。
合唱コンをする目的はなんなのか。はじめに、みんなで確認し合っておきたいです。たとえ、勉強をより優先にしてクラス練習に協力的ではないように思えるクラスメートがいたとしても、それがクラスの歌のレベルを引き下げることになったとしても、そのせいで優勝にはほど遠い歌にしか仕上がらなかったとしても、それでいい
ではないですか。みんなで1つの曲を歌う。それだけで、十分、すばらしいことです。
だから、あの子がこんなだからとか、責めるようなことはあってほしくないのです。(2015.10.16)
当然、他の部活では、3年生は夏休み前、もしくは休み期間中に部活を引退しています。しかし、南中・吹奏楽部のメンバーは、3年生もまだ活動を続けています。
学発で演奏するために、合奏・楽器の運搬・アトラクションの練習など、かなり体力を消耗しています。しかも、他の部活も頑張っている、というのなら、よし、自分たちも・・・と気持ちを込めることもできるかもしれませんが、自分たちだけとなると、この時間もみんなは勉強してるんだろうな、と焦りを感じてしまいます。
Windの部員が置かれているこの状況と気持ち、わかってもらえるでしょうか?
ただでさえ、勉強が追いついていないのに、どんどん追いていかれてしまっている感。実際には、そんなに追いていかれてるわけではありませんが、ときに部活が恨めしくなってしまうのです。
今週いっぱいで引退ですが、この1週間、本番に向けて今まで以上に仕上げの練習に入るため、疲労感は倍増します。体力面も精神面も、かなり限界に近づいています。親御さんや友達は、どうか、彼女たちを最大限に励ましてほしいです。(2015.10.26)
11月8日は、英語検定2次試験です。席に着いたら、すべて英語です。カードを渡されて、「20秒間、文章を黙読して下さい」からはじまり、「文章を音読して下さい」と指示されます。そして、5つの質問が出題されます。まずは、文章を見ながら、なぜ?の質問に、なぜなら、で答えます。次に、絵を見ながら、何人いるか、何をしようとしているのか、聞かれます。そして、絵にある人が、今何をしているところなのかを答えさせます。
ここでカードを閉じるよう指示され、残りの2問は、受験者本人のことについて聞かれます。5問目に至っては、イエス・ノーで答えたあとに、それは何故?又はもっと話してください、と深く突っ込まれます。
過去問を使って、どんな問題が出題されたのか、練習しておけば、意外とできるようになるのが英検3級の2次試験です。本番までに、あと一回、対策ができます。合格を勝ち取って、高校受験に有利にするだけでなく、自信にしていきたいですね。(2015.11.3)
テレビ番組で、帝京大学ラグビー部の、前代未聞の大学選手権6連覇の秘訣が紹介されていました。
その一つが、「雑務は先輩が行う」ことでした。通常、掃除や、食事の準備などは、1年生の仕事と決まっていますが、地方から出てきたばかりの慣れない新入生に、雑務をやらせてしまうと、ラグビーそのものに集中できず、うまくなることができないため、先輩たちがやるというのです。
7年前に、このシステムを導入してから6連覇が始まったということは、その効果はてきめんです。
チームは、社会人のトップチームに勝つことを目標にしているそうです。そのために考えられた、理に適ったルールを、部員全員が理解して、実践しているのです。
高い目標を達成させるために、一般的な常識に凝り固まった思考回路を強烈に打ち砕いて、新しい発想を日常生活に取り入れている帝京大学ラグビー部のメンバーに、深く感服しました。(2015.11.8)
ある公立中高一貫校の過去問で、「あなたが好きな季節とその季節に見られる植物をひとつあげ、それに関するあなた自身の体験について具体的に書きなさい」という作文問題が出題されました。
好きな季節は答えることができても、好きな植物までは、なかなか答えられるものではありません。ましてや、それにまつわる経験となると、そうそう思いつくものではありません。しかも例題がサクラなので、それ以外に限定されています。・・・と勝手に決めつけていました。
ところが、ある生徒が次のような要旨の作文を書き上げました。
お母さんと歩いているときに、お母さんが道端に咲いているつつじを一輪採り、その花の蜜を舐め始め、「なんだか懐かしい・・・」と言ったそうです。どういう意味なのか尋ねたら、お母さんたちが子どもの頃、友だちと遊んでいるときに、よくつつじの花の蜜を吸って楽しんだそうなのです。自分も吸ってみたところ、甘くておいしかったそうです。まさか道端に咲いてる何気ない花が、こんなに甘くておいしいものだとは思ってもみず、驚きと感動があったそうです。(2015.11.12)
期末テストで、音楽記号が出題されることになっていました。しかも、ピアノ・フォルテッシモ・クレシェンドのような、日ごろ見知っている記号だけではなく、全く見たことも聞いたこともないものまで範囲になっていました。
友だち同士で、出し合いをしているうちに、出題してあげているほうも、いっしょになって覚えていて、いざ、テスト本番で、正解を書くことができたそうです。
あくまでも友だちのためにと思って読み上げていたに過ぎなかったはずが、自分のテストで役に立ったというのです。
なんだか、誰かに優しくしたくなる、そんな報告をもらった気がします。
算数の授業で、「つよしさんの体重は、32.5kgです。弟の体重は26kgです。弟の体重は、つよしさんの何倍ですか?」の問題を解きました。答えは、0.8倍ですが、「12.5倍」という解答が返ってきました。割る数と、割られる数が逆であったのも、理解不足の結果なのですが、それ以上に、自分なりの計算の結果出した答えの意味を考えずに、そのまま答えてしまうことに、残念さを感じました。
体重が12.5倍、ということは、12人分以上の重さということになってしまいます。何かおかしいな、とは思わないで、そのままなのです。
「倍」の概念が定着していないことも理由の一つなのでしょうが、数字には、必ず意味があることを、塾の授業を通して伝えていきたいですね。 (2015.12.17)
都立推薦入試に必要な、自己PR。何を書けばいいのか、初め書く受験生にとっては、悩みどころです。過去、の先輩たちが、どんな内容を書いてきたのか、紹介しておきますので、参考にしてみて下さい。
「志望理由」私は将来、英語を生かした職業に就きたいと考えています。英語を使って世界や他国の人々と、直接触れ合う機会を持ちたいです。そのために、高校3年間で、英文法の基礎をしっかり身につけて、英語を聴く力・話す力をのばしていきたいです。さらに、高校卒業後は、4年制大学の英文科へ進学して、留学することを強く希望しています。現地での生きた英語を学ぶとともに、異文化についての理解や、日本の文化への理解を深めていきたいです。貴校には、英語の授業に少人数制が用いられていると聞いて、学習環境が整っている点で、自分の進路に合っていると思い、志望致しました。
「自分が特にPRしたいこと」部活動では、吹奏楽部で3年間、クラリネットを続けました。特に、2年のときに都のコンクールで金賞をとり、アンサンブルコンテストでも金賞をとることができました。1年生のときには、災害ボランティアに参加し、災害時の応急措置のしかたや道具の使い方を教わりました。また、音楽係として音楽室の開放をしたり、合唱コンクールの曲決めをしました。
(2015.12.22)
昨日、生徒から、「先生、髪切りましたよね?」と聞かれたので、「うん、切ったよ。昨日ちょっと切っただけなのに気付くなんて、すごいね。」
と感心していました。セルフカットのはさみを持っているので、わりと頻繁に自分で切るのですが、昨日もさらにもう少し、切ったところ、今日になって同じ子が、「先生また髪切りましたよね?上のほうとか。」と、切った箇所まで見抜いたのには、正直感心を超えて、驚きを持ちました。その子の特殊能力でしょうか?人の観察って、それほどまでに細部まで目を行き届かせるとができるんですね。(2016.1.12)
昨年の12月31日、葛西にある近江屋薬局さんが開業80周年の佳節を迎えると同時に、閉店致しました。この薬局のおばちゃん(もちろん立派な薬剤師さんですが)から、コンクレバンというアミノ酸や肝臓エキス入りの栄養剤を紹介してもらい、僕は、20数年間、苦しんできた冷えをおかげで克服できました。この薬は、ネットでも手に入れることができない、貴重なものでした。他に販売している店を探してはいるものの、見つかりません。単に、惜しまれるだけでなく、自分にとっては今後の健康上の死活問題にもなります。最高の栄養剤を教えてくれたあのおばちゃんに心から感謝するとともに、お店の復活を望んでいます。(2016.1.14)
水球日本男子が、32年ぶりにオリンピック出場を決めた、そのドキュメンタリー番組を見ました。ヨーロッパではプロチームもありメジャースポーツとしてテレビ放映もされている一方、日本では社会人チームが存在するのみで、あまり注目を集めているとは言えないのが現状だそうです。アジア最終予選で、何度も僅差で敗退し、ある年にはついに、勝てる見込みがないとの理由で予選出場すら辞退するという、選手たちにとっては地獄の時代もあったそうです。
現代表監督の大本氏は、過去にも1度、監督を経験しており、これが2度目の代表監督です。そのときの苦い経験から、日本の強みを生かすにはどうしたらよいか、考えました。日本チームの武器はズバリ「スピード」。この日本の持ち味を最大限に発揮するために、大本監督は秘策にうって出ます。その名も「パスコース・ディフェンス」。世界のどのチームも採用していない、いわば異端の策です。
水球では、相手からの攻撃によるゴールを防ぐために、ゴールと敵選手との間にポジショニングをして守りを固めるゾーンディフェンスが定石です。しかし、あえてボールを持っている敵選手と、自分がマークすべき敵選手との間にポジショニングをして、プレッシャーをかけ、ボールを奪ってからのカウンターアタック、速攻逆襲を狙うのです。敵パスが通ったときのリスクは大きく、ディフェンスによる体力の消耗も激しくはなりますが、日本選手の持っているスピードを生かして勝つためには欠かせない選択です。
当初、選手たちとの意見のぶつかり合いもあったそうです。しかし、大本監督はそれを承知で選手たちと意見をかわしながら、世界からは見向きもされない戦術を理解させていったのです。
1日1万m泳ぎ続け、合宿を重ね、体力強化を図り、ついに3勝どうしで迎えた中国との最終決戦。過去5試合の戦績は、2勝3敗。試合が始まると、反則で日本はゴールキーパーを一人退水で欠いてしまいます。一人の攻撃選手を残し、全員でゴールの前に立ち、片手をあげて、必死に敵のシュートを阻もうとする姿には、涙が出ました。(水球では、キーパー以外は両手でボールに触れてはいけないそうです)中国は、慣れない「パスコース・ディフェンス」に戸惑った様子で、日本の戦術にはまっていき、最後にはハンディをものともせずに、勝利を収め、見事32年ぶりのオリンピック出場を決めたのです。(2016.2.2)
バレンタインデーに、生徒さん、卒業生、親御さんが生チョコや、チョコ菓子、手作りクッキー、マカロンなどを持ってきて下さいました。ほんとうにありがとうございます!チョコや、甘いお菓子は大好きで、頂いたものは、その日のうちに食べさせて頂いたものもありますが、恐らく2,3日で全部頂いてしまうと思います。できる限り、お返しはするつもりでいますが、渡すタイミングを逸してしまった場合は、どうぞお許し下さい。(2016.2.15)
NHkの科学情報番組、ZEROで紹介されていた、発電する菌類、「発電菌」が衝撃的でした。どんな仕組みで発電し、電気を供給するのか興味を持って見ていると…。まず、人間は、体外から有機物(栄養)を取り入れて、各細胞で熱エネルギーを取り出す際に、電子が発生します。その電子は、体外へと放出する必要がありますが、人間を始め多くの動物の場合、酸素を用いて、有機物を水と二酸化炭素を生成する過程で、電子を使うのです。つまり、一般的には、酸素を取り入れる必要があり、しかも電子(電気)は取り出せないのです。ところが、発電菌は、細胞膜に、特殊なタンパク質をもっていて、そこから直接電子を放出するのです。その際、酸素は不要なのです。実際にこれを実用化している施設があります。神奈川の下水処理場です。下水をきれいな水にする過程で、微生物を用いる方法は多くの施設で使われてはいますが、その際に、酸素を供給するためのポンプを稼働しなければならず、莫大な費用がかかります。そこで注目されているのが、発電菌です。下水には有機物がふくまれています。これをエサとして、電極をとりつければ、酸素を用いないで、無機物に分解してくれると同時に、電極に電子を回収することもできます。つまり、発電菌は、「下水処理」「発電」「節電」の3役を担っているのです。
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